TDK、クレディスイスは投資判断を「ニュートラル」に引下げ

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TDK<6762>が反落。クレディ・スイス証券では23日付で、投資判断を「アウトパフォーム」(強気)から「ニュートラル」(中立)に引き下げ、目標株価は7000円から7800円に引き上げている。同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を7800円に引き上げている。一方で、潜在リターンの縮小を受けて、投資判断は「ニュートラル」に引き下げるとしている。

 上方修正の背景として、二次電池の数量拡大、高周波デバイスの売上上ブレ、HDDヘッド事業の短期上ブレを挙げている。二次電池は、同社のシェアが高い勝ち組中国スマホメーカーの数量拡大効果に加え、韓国スマホメーカーでの電池爆発問題後のシェア拡大効果が織り込まれている。HDDヘッドは、東芝<6502>のHDDシェア上昇効果に加え、18年3月期まではNAND供給律速によるSSDへの移行遅れが業績にプラス寄与すると予想している。高周波デバイスは北米大手でのDiversity Moduleシェアアップは想定線ながら、中国スマホ向けへのディスクリート製品の数量上ブレが織り込まれている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期913億3100万円(前期比2.2%減、従来798億7900万円、会社側計画は740億円)、18年3月期998億1000万円(従来833億4600万円)、19年3月期1070億7600万円(同888億9400万円)と試算している。

 26日の終値は、前週末比450円安の6740円。

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