日経平均は40円安と6日続落、米雇用統計を前に手控え=6日後場

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6日後場の日経平均株価は前日比40円66銭安の1万6106円72銭と6営業日続落。後場前半は、前場終値1万6031円72銭(2日終値比115円66銭安)を挟んでもみ合いが続いたが、後半には株価指数先物買いを交えつつ下げ渋った。ただ、戻りは限定され、引けにかけては1万6100円近辺で小動きとなった。週末要因に加え、今晩の米4月雇用統計を見極めたいとの空気から、手控え気分に傾いた。

 東証1部の出来高は21億4094万株、売買代金は2兆2385億円。騰落銘柄数は値上がり993銘柄、値下がり843銘柄、変わらず114銘柄。

 市場からは「米雇用統計を控え、売りも買いも細っており、後場はほとんど様子見状態のなかをフラついているだけ。3連休前の2日に比べて円安水準にはあるが、雇用統計の結果で為替がどう動くのか分からず、方向性を見極めるのは難しい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、新日鉄住金<5401>、JFE<5411>などの鉄鋼株が軟調。野村<8604>、大和証G<8601>などの証券商品先物株も売られた。川崎汽<9107>、郵船<9101>などの海運株や、住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>などの非鉄金属株も安い。

 個別では、17年3月期は連結営業利益13.6%減見通しのメディシス<4350>が一時ストップ安に値下がり率トップ。エアバッグの異常破裂問題で米当局が最大4000万個の追加リコール要請と報じられたタカタ<7312>や、16年3月期の連結最終赤字3000億円規模と報じられたシャープ<6753>も下落。中国塗<4617>、航空電子<6807>、東亜建設<1885>などの下げも目立った。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が上昇。日産自<7201>、三菱自<7211>などの輸送用機器株も値を上げた。マルハニチロ<1333>、サカタのタネ<1377>などの水産農林株も引き締まった。JR東日本<9020>、JR東海<9022>などの陸運株や、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株も買われた。

 個別では、ネクシィーズ<4346>がストップ高に値上がり率トップ。17年3月期は連結営業利益7.4%増を見込み5円増配予定のCTC<4739>や、17年3月期は連結営業利益98.8%増を見込み増配予定の島精機<6222>も大幅高。インターワクス<6032>、スターティア<3393>、東京エネシス<1945>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

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