日経平均は59円高、再度プラス圏入りも上値重い=19日後場

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19日後場の日経平均株価は前日比59円81銭高の1万6545円82銭と反発。後場寄り付きは、昼休みの時間帯に日経平均先物が下げ渋った流れを受けて買いが先行し、1万6508円78銭(前日比22円77銭高)と再度プラス圏入りして始まった。いったん小幅安に転じる場面もあったが、円弱含み推移を支えに上げ基調となり、午後1時11分には1万6573円57銭(同87円56銭高)まで持ち直した。その後は、円相場がやや下げ渋ったこともあり、引けにかけて上値の重い展開となった。週末で手掛かり材料に乏しいなか、為替相場をにらみつつ、手控え気分となった。

東証1部の出来高は17億5299万株、売買代金は2兆1億円。騰落銘柄数は値上がり982銘柄、値下がり826銘柄、変わらず165銘柄。

市場からは「指数はプラス水準にあるが、精彩を欠く。週末で買い上がる材料は見当たらず、1ドル=100円近辺の動きも手控えにつながる。ただ、来週は市場参加者が戻り、期待したいところでもある」(中堅証券)との声が聞かれた。

業種別では、日産化学<4021>に天然ガス供給を開始した国際帝石<1605>や、石油資源<1662>などの鉱業株が上昇。新日鉄住金<5401>、JFE<5411>などの鉄鋼株も高い。東京海上<8766>、損保JPNK<8630>などの保険株や、トヨタ<7203>、マツダ<7261>などの輸送用機器株も買われた。川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株も引き締まった。

個別では、JPモルガン証券が投資判断・目標株価を引き上げた富士通<6702>が上昇。野村証券が目標株価を引き上げた東応化<4186>や、SUMCO<3436>、マイクロニ<6871>、千代化建<6366>、UACJ<5741>などの上げも目立った。

半面、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>などの陸運株が下落。アステラス薬<4503>、小野薬<4528>などの医薬品株も売られた。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株や、任天堂<7974>、ピジョン<7956>などのその他製品株も軟調。明治HD<2269>、キリンHD<2503>などの食料品株も安い。

個別では、フュージョン<4845>、PCDEPO<7618>、さが美<8201>、ツクイ<2398>、アリアケ<2815>などが値下がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

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