欧州株式市場=反発、イタリアの銀行と石油関連に買い

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欧州株式市場は反発して取引を終えた。イタリアの銀行株が持ち直したほか、石油株
が買われ全体水準を押し上げた。
STOXX欧州600種石油・ガス株指数 は3.46%上昇した。米国とド
イツの好調な経済指標を背景に原油価格が上昇した。世界的な供給過剰が終わりに近づい
ているとの期待も原油相場を押し上げた。
石油大手の英BP とフランスのトタル 、イタリアのENI
は3.3%から4.3%上昇した。
この日はイタリアの銀行株が買われ、中でもウニクレディト は9.7%上
昇と、FTSEユーロファースト300種の中で最も大きく値上がりした。イタリア政府
が近いうちに、銀行の不良債権を買い取り資本不足に歯止めをかけるため基金の設立計画
を発表するとの期待が買い材料となった。同国の銀行は3600億ユーロの不良債権を抱
えており、銀行システムの健全性が懸念されている。イタリア政府はこうした不安を払し
ょくしたい構えだ。
モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ とUBI 、バンコ・ポポラ
ーレ は7.9%から10.9%値を上げた。イタリアの主要株価FTSE・M
IB指数 は4.08%上昇した。
ドイツのクセトラDAX指数 は0.97%上昇した。朝方発表された2月の
輸出が市場予想を上回る伸びとなったことが好感された。外需が回復してきている兆しと
受け止められた。

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