米国株式市場=反発、原油持ち直しでエネルギー株に買い

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米国株式市場は反発して取引を終えた。原油価格の持ち直しでエネルギー株が買われ
相場を下支えした。ただ、決算発表時期を前に投資家は慎重に構えている。
原油は、米国の在庫が減ったことを示す指標が材料視され、6%を超える値上がりと
なった。S&Pエネルギー株指数 は約2%上昇した。
決算発表は来週から本格化する。アルミ大手アルコア や大手銀行4行などが発
表する予定だ。アナリストらはS&P500種の構成銘柄の業績は3四半期連続で落ち込
むとみている。トムソン・ロイターのデータによると、500社の利益は第1・四半期に
7.6%減ると見込まれている。一部のストラテジストは、市場予想が非常に低いことか
ら、予想を超える業績の発表がいつもより多いだろうとみる。
週間ベースではいずれの指数も低下した。S&Pとダウは約1.2%、ナスダックは
約1.3%のマイナスだった。S&Pのマイナス幅は2月上旬以来の大きさだった。S&
Pは原油価格の持ち直しと中国懸念の後退を背景に2月中旬以降は総じて上昇していた。
衣料小売り大手ギャップ は13.8%安だった。3月の既存店売上高が軟調
で、シティグループが目標株価を引き下げた。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ2300で下げ730(3.15対
1)だった。ナスダックは上げ1602で下げ1205(1.33対1)だった。
この日は薄商いだった。米取引所の合算出来高は約63億株で、直近20営業日の平
均である71億株を下回った。

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