28日のPTS注目ポイント=引け後はKTKが業績・配当予想を増額

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28日の通常取引では、日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに続伸。後場は株価指数先物売りに下げに転じる場面もあったが、引けにかけて持ち直しの動きを強めた。東証業種別株価指数は全33業種中32業種が上昇し、東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割に達した。

 東証1部では、ノーリツ鋼<7744>がストップ高を演じ、値上がり率トップ。関連企業の日本再生医療(JRM)が開発を進めている「自家心臓内肝細胞」が再生医療等製品としては初めて厚労省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたことで、一気に人気化。アイエスビー<9702>も一時ストップ高。同社はIoT(モノのインターネット)システム構築を支援するプログラム「IoTトータルコーディネート」の提供を開始したと発表し、材料視された。

 東証2部では、16年3月期連結業績予想の上方修正を引き続き好感した昭和化学<4990>が2日連続のストップ高となり、日華化学<4463>がストップ高。新興銘柄では、テイン<7217>、フジタコーポ<3370>が2日連続ストップ高で、サマンサJP<7829>もストップ高となった。

 28日引け後の適時開示情報では、KTK<3035>が16年2月中間期および16年8月期の連結業績予想を上方修正し、期末一括配当を3円増額。トランザク<7818>は16年2月中間期の連結業績予想を上方修正。エイベックス<7860>は16年3月期の連結業績予想を上方修正し、減収減益幅が縮小。ニトリHD<9843>は17年2月期の連結業績予想で連続の最高益更新を見込み、配当は5円増配を予定。ジェーソン<3080>は16年2月期の連結業績予想を上方修正して同期末配当を増額。大光<3160>は16年5月期第3四半期(15年6月-16年2月)の連結決算で営業利益93.8%増を達成した。

 ノーリツ鋼は、孫会社が議決権100%を保有する合同会社がGTS<4584>が実施する第三者割当増資引き受け、GTSの株式公開買い付け(価格は3000円)ならびに資本・業務提携を決議。クレセゾン<8253>はアイリッジ<3917>の株式約8.7%を追加取得し、デジタルガレージ<4819>を含めた3社の業務連携を強化する。AGS<3648>とインテージHD<4326>は業務提携で基本合意し、合弁会社を設立する。このほか、コンベヤ<6375>は自己株式の消却を決定。

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