GPIF、15年度運用損益は5.3兆円の赤字

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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は29日、15年度の運用損益が5兆3098億円の赤字だったと発表した。赤字は5年ぶり。ただ、市場運用を開始した00年度以降の累計損益では45兆4239億円の黒字となっている。3月末の運用資産額は134兆7475億円。

株式市場は年度開始当初こそ日本企業の業績回復期待や中国の追加緩和を背景に国内外とも堅調に推移したが、16年に入ってから原油価格急落や人民元安に伴う世界的な景気後退懸念で大幅に下落。年度の運用損益が赤字となる主要因となった。

3月末時点の資産構成割合は国内債券37.55%、国内株式21.75%、外国債券13.47%、外国株式22.09%、短期資産5.14%。GPIFの基本ポートフォリオは国内債券35%(±10%)、国内株式25%(±9%)、外国債券15%(±4%)、外国株式25%(±8%)。

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