15日後場情報=60円高と5日ぶり反発、イベント控え様子見

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15日後場の日経平均株価は前日比60円58銭高の1万5919円58銭と5営業日ぶりに反発。上げ転換後に一段高となった前場の地合い好転を引き継ぐ形で後場寄り付きは前場終値1万5973円26銭(前日比114円26銭高)をやや上回る水準で始まった。戻り売りにいったん伸び悩んだ後、持ち直す場面もあったが、1万6000円手前では上値が重くなり、総じて1万5950円を挟んでのもみ合いとなった。日本時間16日にFOMC(米連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、様子見気分に傾いた。

 東証1部の出来高は19億3842万株、売買代金は1兆9253億円。騰落銘柄数は値上がり1032銘柄、値下がり767銘柄、変わらず159銘柄。

 市場からは「1万6000円に近づくと売り注文が増えてくる。イベント待ちで上を買う投資主体は見当たらない。あすの日銀金融政策決定会合では現状維持がコンセンサスだが、もし追加緩和とればサプライズになる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東京海上<8766>、MS&AD<8725>などの保険株が上昇。トヨタ<7203>、富士重<7270>、三菱自<7211>などの輸送用機器株や、東芝<6502>、TDK<6762>、ミネベア<6479>などの電機株も堅調。日本取引所(JPX)<8697>、アイフル<8515>などのその他金融株も買われ、旭硝子<5201>、ガイシ<5333>などのガラス土石株も高い。

 個別では、16年4月期の連結決算(4カ月変則決算)で上ブレ着地のサクセスHD<6065>や、第3四半期(15年8月-16年4月)の単体決算で営業利益13.2%増のファーストロジック<6037>が上伸。17年5月期は連結営業利益18.4%増を見込むツルハHD<3391>や、ジェイコムHD<2462>、宮越HD<6620>、東京機<6335>などの上げも目立った。

 半面、関西電力<9503>、東ガス<9531>などの電気ガス株が軟調。大成建設<1801>、鹿島<1812>などの建設株も安い。JX<5020>、東燃ゼネ<5012>などの石油石炭製品株や、伊藤忠<8001>、三菱商<8058>などの卸売株も売られた。LIXILG<5938>、リンナイ<5947>などの金属製品株もさえない。

 個別では、ピエトロ<2818>、ヤマダSXL<1919>、ダイヘン<6622>、一六堂<3366>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

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