イオンが堅調、野村はGMS事業の改善兆候を評価

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イオン<8267>が堅調な値動き。野村証券では15日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は1500円から1600円に引き上げている。

 権限移譲型の組織改革は上場マックスバリューに続き、イオンリテールも採算反転の形で改善兆候が見られ、同業他社の閉店加速で過当競争も緩和方向にあり、営業増益が続く見通しとコメント。同社の株主価値に影響の大きいGMS事業の改善兆候を評価し、DCF法による目標株価を1600円に引き上げるとしている。

 ただ、依然として減損や少数株主持分が重く連結1株利益は低水準にあることから、バリュエーションの魅力は乏しいとコメントしている。同証券では連結営業利益について、17年2月期1950億円(前期比10.1%増、従来1950億円、会社側計画は1900億円)、18年2月期2200億円(従来2200億円)、19年2月期2450億円と試算している。低価格戦略から「イオンスタイル」など高付加価値路線へ変更し、特に売上高総利益率に改善兆候が出始めたともしている。

 15日の終値は、前日比2.5円高の1667.5円。

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