清水建設が年初来高値、野村は17年3月期以降の成長率鈍化を見込む

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清水建設<1803>が3日続伸、37円高の1008円まで買われ、3月24日に付けた年初来高値997円を更新した。野村証券では14日付で、投資判断「Buy」(買い)、目標株価1140円を継続している。

 14日に、16年3月期連結業績、配当見通しの上方修正を発表している。利益の修正幅は従来予想比で30%未満と小幅であり、開示義務はなかったものの、同時に発表された配当予想の引き上げに力点があったものと同証券ではとらえている。

 一方で、同証券では17年3月期以降の連結営業利益を上方修正したものの、成長率鈍化を見込んでいる。中期の利益成長率の見方を変更したことから、適用PERは従来の14倍から12-13倍に引き下げられており、予想連結1株利益は上昇されているものの目標株価は1140円が継続されている。また、「電話会議では、株主還元の充実は増配によって行い、自己株取得は考えていないとの会社側のスタンスに変更はなかった」ともしている。

 同証券では連結営業利益について、16年3月期940億円(前期比88%増、従来860億円、会社側計画は940億円)、17年3月期980億円(従来900億円)、18年3月期1020億円(同970億円)と試算している。

 15日の終値は、前日比36円高の1007円。

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