サイゼリヤ<7581>が３日続伸。野村証券では１２日付で、投資判断「ニュートラル」（中立）を継続、目標株価は２９００円から２１００円に引き下げている。
同証券では、担当者変更に伴い業績予想と目標株価を変更するとしている。短期的には価格優位性を発揮した国内での販売好調と足元での円高進行が追い風になると予想。一方で、「アジア事業は中国で構造的な課題が確認され、以前のように利益成長の第２の柱となるには時間を要しよう」と指摘している。目標株価２１００円は、１７年８月期の予想連結１株利益１０４円に、同証券カバーの食品関連小売り・卸・外食を上回る２０倍を適用し算出されている。
同証券では連結営業利益について、１６年８月期８４億円（前期比１２％増、従来１０１億円、会社側計画は８４億円）、１７年８月期９３億円（従来１１８億円）、１８年８月期９６億円と試算。１６年８月期は、国内事業が円高・豪ドル安・ユーロ安による粗利益率の改善、消費者の低価格志向が強まる中で、メニューの価格競争力に優れる同社の既存店売上高が好調に推移することを見込んでいる。一方で、中国を中心としたアジア事業の営業利益は前期比２２％減益を予想している。
１３日の終値は、前日比１４３円高の２０９７円。
