三菱商が年初来高値、SMBC日興証は目標株価を2700円に引上げ

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三菱商事<8058>が反発、一時83円高の2229.5円まで買われ、8月19日に付けた年初来高値2187円を更新した。SMBC日興証券では2日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は2350円から2700円に引き上げている。

 現値は17年3月期上期決算頃での上方修正の期待値をすでに織り込んだ水準とみているものの、資源価格やマクロ動向に振られる商社一般株の宿命とは異なり、同社の(1)キャッシュ創出力の高さに裏打ちされた増配(2)新中期計画で掲げる資産入れ替えの加速や赤字会社・保有株削減といった「内部要因」――の2点が株価のカタリストとして昇華する可能性に着目するとコメントしている。

 構造改革は株価に織り込まれておらず、まずは(1)増配を17年3月期のカタリスト(2)資産入替の加速は17年3月期下期から徐々に具体化していく時間軸を想定する――とし、これらを業績予想に織り込み、目標株価を2700円に引き上げるとしている。キャッシュ創出力から見たバリュエーションでは依然として評価余地は大きいと考えるとしている。

 5日の終値は、前週末比73円高の2219.5円。

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