三菱重工が続伸、大和は目標株価を600円に引上げ

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三菱重工業<7011>が続伸。大和証券では29日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を350円から600円にそれぞれ引き上げている。

 ポイントとして、(1)1ドル=105円を前提としても最終損益が赤字転落する可能性は小さく、17年3月期、18年3月期と営業増益が見込める一方で、1.0倍を下回るPBRは割安と判断したこと(2)株式市場が最も懸念している米国サンオノフレ原発に関する負担が、市場の懸念を大幅に下回る可能性が縮小しつつあると判断したこと(3)景況感に左右され難い事業の存在がセクター内でも比較優位点になると判断したこと――の3点を挙げている。

 また、同証券では1ドル=105円への前提変更と同時に19年3月期まで業績予想を作成。17年3月期の連結営業利益は、コンプレッサーや製鉄機械、工作機械などの需要の弱さから、計画未達の見方を継続しているものの、市場コンセンサスも計画未達水準であり、株価には織り込まれたと判断しているという。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期3390億円(前期比10%増、従来3440億円、会社側計画は3500億円)、18年3月期3750億円(従来3840億円)、19年3月期4000億円と試算している。

 30日の終値は、前日比14.1円高の407.4円。

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