太陽誘電が年初来安値、三菱UFJモルガンは目標株価1600円を継続

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太陽誘電<6976>が7日続落、35円安の991円まで売られ、連日の年初来安値更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では4日付で、レーティング「オーバーウエート」(強気)、目標株価1600円を継続している。

 同証券では、スーパーハイエンド(SHE)製品の拡大で、(1)MLCC(積層セラミックコンデンサー)(2)インダクター(3)SAW(表面弾性波)フィルター ――の3製品で市場シェアの拡大を予想。TDK<6762>の受動部品事業が収益性重視の観点から事業の絞り込みを行っていることもあり、同社の市場シェアが上昇し、収益拡大に寄与することをエクイティストーリーとして挙げている。

 今後は、(1)TDKがコンシューマ系の事業を絞り込んでいること(2)サムスン電機がウォン高により相対的に価格競争力を低下させたこと――などにより同社の業界内ポテンシャルが上昇すると予想している。

 また、SHE製品の拡充と車載・産機市場への既存製品拡販戦略は16年3月期以降に結実し、成長路線に入ると予想。村田製作所<6981>に次ぐ「受動部品2番手」としての認知度向上により、株価バリュエーション修正も期待されるとしている。

 5日の終値は、前日比26円安の1000円。

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