富士重、17年3月期の利益予想を下方修正

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富士重工業<7270>は3日、17年3月期第2四半期(16年4-9月)の連結営業利益予想の引き下げと通期の利益予想を下方修正した。

第2四半期累計の業績予想で、営業利益を2100億円から2040億円(同28.4%減)に引き下げた。為替レートの変動による影響や、エアバッグインフレータに起因する品質関連費用を中心に諸経費などの増加を見込む。前提となる為替レートは、1ドル=105円から107円、1ユーロ=120円から122円へ円安方向に見直している。

通期予想については、第2四半期までの業績動向などを勘案し、売上高を3兆1700億円から3兆1900億円(前期比1.3%減)へ引き上げたものの、営業利益は4200億円から4000億円(同29.3%減)へ、純利益は2930億円から2850億円(同34.7%減)に減額。通期業績の前提となる為替レートは、1ドル=105円から106円へ、1ユーロ=120円から121円へ円安方向に修正している。

17年3月期第1四半期(16年4-6月)の決算は、売上高7693億7800万円(前年同期比0.5%増)、営業利益を1015億4000万円(同24.3%減)、純利益788億6600万円(同6.3%減)だった。自動車売上台数の増加や原価低減の進ちょくなどがあったものの、為替変動の影響に加え、エアバッグインフレータに起因する品質関連費用などが増加したことが響いた。

3日の終値は、前日比199円安の3630円。

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