日産自が反発、野村証はセクターのトップピックとして推奨

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日産自動車<7201>が反発。野村証券では27日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は1400円から1650円に引き上げている。

 同証券では、セクターのトップピックとして推奨。2月の自己株取得に加え、17年3月期1株当たり配当金予想を前期比6円増の48円と発表しており、株主還元大幅拡大は、経営陣の株主重視の姿勢の表れと考えるとしている。

 また、三菱自動車<7211>との資本・業務提携で成長性も一段と高まると予想。目標株価1650円は、17年の中国市場減速リスクがある一方で、日米での台数増や三菱自動車との新たな提携を評価し、18年3月期予想連結1株利益165.8円にRN Large CapのPER14倍を下回る10倍を適用し算出されている。

 三菱自動車との提携はシナジー効果が大きいとコメントしており、車両の相互供給や販売金融機能の提供により、提携がなかった場合に比べ、日産自の営業利益が18年3月期で140億円、シナジー効果が本格化する21年3月期で1320億円増加すると予想している。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期7371億円(前期比7%減、従来6942億円、会社側計画は7100億円)、18年3月期8543億円(従来7885億円)、19年3月期9779億円と試算している。

 30日の終値は、前週末比40.5円高の1105円。

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