浜ゴムが反落、野村は目標株価を1750円に引き下げ

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横浜ゴム<5101>が反落。野村証券では28日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「リデュース」(弱気)に、目標株価を1830円から1750円にそれぞれ引き下げている。

 生産財タイヤメーカーAlliance Tire Group B.V(ATG)買収により、有利子負債が大幅増加し、中期的に株主還元余力が競合他社比で低下したと判断し、投資判断を引き下げるとしている。

 同証券では、ATGは高収益性と成長性を有することに加え、事業ポートフォリオ拡充にも寄与するなど、中・長期的に事業運営上の高い親和性を有し、シナジー発揮の可能性があると評価している一方、本件買収はEV/EBITDA10倍程度と、業界平均を上回るほか、買収資金として有利子負債が増加する見通しで、17年12月期の同社EV/EBITDAは5-6倍に上昇すると予想。

 優れた財務体力を有し、株主還元姿勢も積極的なブリヂストン<5108>のEV/EBITDAの同4倍程度に鑑みれば、株式市場では、同社株価の相対パフォーマンスが低調に推移することが予想されるとコメントしている。

 29日の終値は、基準値比79円安の1885円。

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