ALSOKが続落、野村は目標株価を7200円に引上げ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ALSOK<2331>が続落。野村証券では10日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は7000円から7200円に引き上げている。

 機械警備や常駐警備の長期契約収入は増加トレンドが続いているとコメント。17年3月期は一時的費用増を織り込み、同証券予想は引き下げられているものの、中期的にセキュリティー事業を中心とした成長が続くこと、M&A(企業の合併・買収)による介護サービス拡充が見込めることを踏まえ、「Buy」を継続するとしている。目標株価は、DCF算定基準期を17年3月期に進め、7200円に引き上げている。

 17年3月期は、16年3月期下期から発生しているシステム構築費用や退職給付費用の増加などが見込まれるものの、機械警備、常駐警備の伸長により営業利益率の上昇が続くと予想。東京オリンピックを前にした都市再開発、国際会議などのイベントは、常駐警備や設備工事、人工知能画像解析システムを使った最新機械警備の受注増につながることを見込んでいる。

 また、金融機関など顧客からの値下げ要求は強いと思われるが、同社は人手不足に悩む金融機関に対して事務効率化、入金支援などを行うことで採算悪化リスクを回避できる、と同証券ではみているという。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期338億円(前期比16.4%増、従来365億4000万円、会社側計画は328億円)、18年3月期420億円(従来421億4000万円)、19年3月期475億円と試算している。

 11日の終値は、前日比90円安の5900円。

関連記事

ページの先頭へ