JFEが堅調、大和証は従来比での業績を下方修正

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JFEホールディングス<5411>が堅調。大和証券では8日付で、投資判断「3」(中立)を継続、目標株価は1710円から1380円に引き下げている。

 目標株価1380円は、16年3月末PBR0.44倍から算出。年明け以降のアジア鋼材マージン拡大は実体需給に基づくものとは言えなかったため足元で反落しているが、中国鉄鋼企業がキャッシュコスト割れに陥った15年末のメタルスプレッドが一応の下限として機能する可能性は高いと考えているという。その場合、減損リスクが比較的軽微である同社株の下値余地は限定的となるだろうとコメントしている。

 また、3月以降の中国鋼材市況・マージンの急騰は9月中間期業績にポジティブに作用する可能性はあるものの、熱延鋼板以外の製品スプレッド拡大への波及が弱いとみられるほか、4月末以降は中国鋼材市況・マージンが反落している点などを勘案し、従来比での業績下方修正を行っている。

 連結営業利益について、17年3月期874億円(前期比4%減、従来1171億円、会社側計画は非開示)、18年3月期1221億円(従来1811億円)、19年3月期1508億円と試算している。

 9日の終値は、前日比2円高の1467円。

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