日経平均106円安、7営業日ぶり反落と戻り一服=5日後場

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5日の日経平均株価は前日比106円47銭安の1万5669円33銭と7営業日ぶりに反落した。前日まで6日続伸で約820円上昇していたところに、前日の欧州株式が下落したことから、目先の利益を確定する売りが先行して始まった。為替相場で円が強含んだことから、午前10時29分にはこの日の安値となる同173円07銭安の1万5602円73銭まで下落した。ただ、日本株は英国の欧州連合(EU)離脱を受けた急落からの戻りが鈍いこともあり、一段と売り込む動きはみられず、前場は同137円28銭安の1万5638円52銭となった。

 昼休み時間帯の日経平均先物が弱含んだことから、後場はやや売り物がちで始まったが、特段の売り材料もなくすぐに下げ渋った。一方、買い上がる材料にも乏しいため戻りも鈍く、中盤は前場終値を挟んもみ合い。大引けにかけて下げ渋った。東証1部の出来高は15億7847万株。売買代金は1兆5773億円。出来高は前日に続き今年最低となった。騰落銘柄数は値上がり726銘柄、値下がり1102銘柄、変わらず139銘柄。

 市場からは「英国問題を受けた急落からの戻しは一服した。日経平均は、日銀の追加金融緩和が支えとなる一方で、為替が円高水準にあるため上値も重い。市場の関心は、米国を中心とした各国の金融政策に向かっており、8日の米6月雇用統計にかけて、様子見ムードが強まりそうだ」(大手シンクタンク)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。日水<1332>、マルハニチロ<1333>など水産農林、オークマ<6103>、クボタ<6326>など機械、MS&AD<8725>、第一生命<8750>など保険が値下がり率上位。個別では、gumi<3903>、アダストリア<2685>、Wスコープ<6619>などが東証1部値下がり率上位。日立<6501>、TDK<6762>、アルプス<6770>、ファナック<6954>、マツダ<7261>、三菱UFJ<8306>、ファーストリテ<9983>なども軟調。

 半面、帝人<3401>、東レ<3402>など繊維製品、ブリヂス<5108>、オカモト<5122>などゴム製品、大成建設<1801>、鹿島<1812>など建設が値上がり率上位。個別では、ソフトブレーン<4779>と同社株式を40%取得したフュージョン<4845>のほか、ネクステージ<3186>、Vテク<7717>などが東証1部値上がり率上位。DeNA<2432>、キリンHD<2503>、三越伊勢丹<3099>、資生堂<4911>、NEC<6701>、川崎汽<9107>なども堅調。

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