三井住友が続落、野村証は業績予想を総じて下方修正

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三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続落。野村証券では4日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は7100円から6200円に引き下げている。決算後の訪問取材などを経て、業績予想を総じて下方修正するとし、あわせて目標株価を6200円に引き下げている。引き下げ後の目標株価に対する上値余地は十分にあることから、投資判断「Buy」は継続するものの、投資家の同行に対する見方が変わるためには、「他を圧倒する収益性や俊敏性など従来の同行らしい強みを分かりやすく示すことが求められよう」とコメントしている。

 同証券では連結経常利益について、17年3月期1兆522億円(前期比6.7%増、従来1兆1509億円、会社側計画は1兆200億円)、18年3月期9978億円(従来1兆1950億円)、19年3月期1兆36億円と試算。17年3月期は、与信費用や株式関係損益が保守的な想定に基づいているものとみられることから、同行計画は達成可能とみており、18年3月期以降は、市場部門収益などの平準化や国内資金利用の落ち込みを、グループ力をいかに活用し、非金利収益中心に力強い利益成長を示すことができるかが焦点になると予想している。

 また、目先は固有のカタリストに欠くものの、17年以降は、(1)新中期経営計画(2)経費率改善への取り組み(3)指名委員会など設置会社への移行(4)ガバナンス改革・規制議論の進展を踏まえた資本政策動向(5)グループ戦略進展――などが注目されると予想している。

 5日の終値は、前日比42円安の2887.5円。

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