【銘柄】日電産、野村証は目標株価1万500円を継続

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本電産<6594>が5日ぶりに反発。野村証券では21日付で、投資判断「Buy」(買い)、目標株価1万500円を継続している。

 同証券では為替前提を変更し、業績予想の諸前提を見直し、業績予想を微修正。家電・商業・産業用向け中型モーター市場で、M&A(企業の合併・買収)と高品質・高効率のモーター技術をテコに、高い市場シェアを狙う戦略を評価しているという。足元では、欧州の白物家電向けで市場シェアが上昇していると推測。「今後12カ月では、海外子会社が主導する中型モーターの大型買収や中国などの電気自動車(EV)市場向けの製品展開などにも注目している」としている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期1280億円(前期比8.5%増、従来1280億円、会社側計画は1300億円)、18年3月期1460億円(従来1500億円)、19年3月期1660億円(同1700億円)と試算。業績予想の前提変更は、17年3月期のHDDモーターの出荷前提を400万台引き上げたこと、17年3月期のハプティックモーターの出荷前提と収益性前提を引き上げたこと――の2点を挙げている。17年3月期の収益予想は、これらのプラス要素を為替の円高方向への見直しが打ち消す前提となっている。18年3月期以降は、為替前提の変更分だけ、収益予想が引き下げられている。

 24日の終値は、前週末比70円高の9300円。

関連記事

ページの先頭へ