エン・ジャパン<4849>が小動き。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では２１日付で、レーティングを「オーバーウエート」（強気）、目標株価２５００円でカバーを開始している。
中期的エクイティストーリーとして、正社員向け求人サイト市場の拡大と、その市場内における同社主力の「エン転職」のシェアアップによる利益成長を挙げている。国内労働市場は活況ながら、特に２０１５年から正社員採用ニーズが高まってきており、国内労働人口をみると、特に今後正社員の不足感は強くなると同証券ではみているという。このため、足元もすでに好調な正社員採用領域のビジネスである正社員向け求人サイトや人材紹介ビジネスの中期的な市場拡大が見込まれると予想している。
同社は正社員向け求人広告市場で３番手ながら、２０１５年はシェアを拡大させており、今後もシェア拡大を伴った利益成長が続くと考えているという。短期的なカタリストとして、１７年３月期第１四半期（１６年４－６月）に注目としており、広告宣伝費の増加が見込まれるものの、強い売上トレンドにより同証券では連結営業利益について、前年同期比１４％増を予想している。
同証券では連結営業利益について、１７年３月期６６億円（前期比２９％増、会社側計画は５７億円）、１８年３月期８４億円、１９年３月期１０２億円と試算している。
２２日の終値は、前日比変わらずの１８７１円。
