三菱商が堅調、大和は減損懸念がいったんは低下との見方

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三菱商事<8058>が堅調な値動き。大和証券では25日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を1990円から2150円にそれぞれ引き上げている。

 16年3月期末の大規模減損実行により減損懸念がいったんは低下するとみられること、三菱自動車<7211>への追加支援リスクが後退したことから、新経営陣による経営改革に対する期待が株価を押し上げる局面を想定しているという。資源分野などへの過剰投資への反省から経営変革が求められる総合商社業界のなかにあって、同社は数少ない変化が期待できる会社であるとしている。

 一方で、株価指標に特段の割安感まではないとし、予想配当利回りが一定の株価下支え要因になろうが、株価本格上昇のためには経営改革がROE向上につながるという期待がじょう成されるのを待つ必要があろうとコメントしている。また、新中期経営計画は、経営の足場固めと事業経営モデルへの転換による社内マインド変革を狙ったものと理解され、経営戦力の方向性・コンセプトとしては前向きに評価できるとしている。

 26日の終値は、前日比8.5円高の1902.5円。

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