東エレク、野村は受注増織込み業績予想を上方修正

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東京エレクトロン<8035>が反落。野村証券では7月29日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は7950円から9034円に引き上げている。

7月29日に、17年3月期第1四半期(16年4-6月)連結業績を発表。同証券では、市場環境の好転と、今回の決算で判明した同証券予想を上回るファウンドリからの受注増を織り込み、業績予想を上方修正、あわせて目標株価を9034円に引き上げるとしている。株価はすでに目標株価近辺にあり、市場拡大期待を織り込んでいると思われることから、「ニュートラル」を継続するとしている。

また、会社側は17年3月期連結業績予想を変更しておらず、16年の半導体製造装置市場は前年比フラットを見込んでいるものの、保守的すぎると指摘。ロジックファンドリが設備投資を前倒しで実行していることに加え、3D-NAND向けの投資が急増、さらにサーバー用HDDはフラッシュメモリが急速に置き換わっており、置き換え率がビットベースで50%に到達すれば、フラッシュメモリの市場規模は前年の2倍になると予想。新しい巨大市場が急速に立ち上がろうとしており、その恩恵に属することができる半導体製造装置は、今後2年程度は円高、マクロの減速、スマホの在庫増などに影響されることなく、大きな成長を遂げることを見込んでいる。

同証券では利益予想を上方修正、連結営業利益について、17年3月期1550億円(前期比32.7%増、従来1340億円、会社側計画は1240億円)、18年3月期1830億円(従来1610億円)、19年3月期2080億円(同1830億円)と試算している。

1日の終値は、前週末比339円安の8690円。

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