第一生命が続落、みずほ証は目標株価を1500円に引下げ

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第一生命保険<8750>が続落。みずほ証券では29日付で、投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を2300円から1500円にそれぞれ引き下げている。

 「株安、金利低下はネガティブな材料であり、年初来では対TOPIX(東証株価指数)でのアンダーパフォームが続いた」とし、マイナス金利政策下でさらなる金利低下のリスクがあるなかで、短期的には選好されにくい展開を見込んでいる。半面、会計利益は17年3月期に改善を見込み、株主還元も中期的に拡大を予想。ESR(経済価値ベースのソルベンシー比率)の低下に対して、保有株式の削減を進めるなどの対策が見られれば、バリュエーションの再評価余地が生まれる可能性があると予想している。

 目標株価1500円は、同証券想定の直近VPS4095円(従来4601円)に、P/EV倍率0.4倍(同約0.5倍)を乗じた水準となっている。マイナス金利政策導入、超長期国債利回りの急落などを反映し、適用バリュエーションを引き下げている。

 同証券では連結経常利益について、16年3月期3908億円(前期比3.9%減、従来4039億円、会社側計画は3690億円)、17年3月期4448億円(従来4398億円)、18年3月期4494億円(同4480億円)と試算している。

 30日の終値は、前日比49.5円安の1341円。

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