ＴＯＴＯ<5332>が続伸。ゴールドマン・サックス証券では２２日付で、投資判断「買い」、目標株価４３００円でカバーを開始している。
同社の強みとして（１）世界有数の衛生陶器・水栓金具メーカー（２）自動洗浄機能などの高機能トイレ開発などで他社に先行（３）中国事業の営業利益率は１９．８％と高く、ハイエンド分野でのシェア確立に成功――の３点を挙げている。
今後も、新興国市場において大量生産技術やブランド力によって中・長期で売上拡大が期待できるとコメントしている。中国経済に対する懸念で足元の株価は下落傾向にあるものの、１７年３月期予想ＰＥＲ１５倍は過去３年間平均ＰＥＲ１８．４倍より低く割安感があると指摘している。
株価のカタリストとして（１）築２０年を経過した住宅設備の買い換え需要（２）２０２０年の五輪開催前の非住宅分野の設備更新需要（３）中国の中間所得者層のウォシュレット需要拡大（４）ベトナムやインドなどの水洗トイレの普及が十分でなく、今後所得増加に伴う生活水準向上が見込まれる国での事業拡大機会――の４点を挙げている。
同証券では連結営業利益について、１６年３月期４６０億円（前期比２２．９％増、会社側計画は４５５億円）、１７年３月期５６２億円、１８年３月期５２７億円と試算している。
２３日の終値は、前日比３０円高の３５９０円。
