【銘柄】新生銀行が高い、SMBC日興証はトップピックを継続

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新生銀行<8303>が高い。SMBC日興証券では7日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は235円から210円に引き下げている。

 同証券では、マイナス金利政策の悪影響や直近市場環境を精査し直した結果、従来予想比で連結実質業務純益を0-5%、連結純利益を1-6%下方修正、あわせて目標株価を210円に引き下げるとしている。一方で、株価上昇余地が33.8%とセクター内で最も大きいことから、投資判断「1」を継続し、トップピックを継続するとしている。

 同行は公的資金注入行としてサプライズな自社株買いを5月11日に公表したものの、好材料出尽くしとなり過去3カ月間のTOPIX(東証株価指数)銀行相対株価はマイナス5.2%とさえない経緯となっている。ただ、同証券では「マイナス金利政策で典型的な商業銀行の国内利ザヤが縮小し、外貨調達コスト上昇で海外利ザヤも悪影響を受けるなか、高成長・高マージンのキャッシュフロー業務で持続的利益成長を実現できる同行への期待は高まっている」とコメント。現状株価はダウンサイド・シナリオを織り込んでおり、17年3月期連結純利益520億円(会社計画)が達成され、継続的な株主還元強化が確認できた場合、アップサイド・ポテンシャルが大きいと指摘している。「仮にDPSが1円から5円などへ増配となれば、ポジティブ・サプライズで一段の上値余地があろう」ともしている。

 11日の終値は、前週末比3円高の160円。

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