トヨタ紡織が続伸、三菱UFJモルガンは成長シナリオに切り替え

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トヨタ紡織<3116>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では17日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に、目標株価を1900円から2800円にそれぞれ引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を2800円に引き上げている。エクイティストーリーを変更、新フレームの導入による付加価値上昇と想定以上のリストラ断行による成長シナリオに切り替えるとしている。

 ポイントとして、(1)新型プリウスから導入された新フレームのポテンシャルの高さ、従来型に対し軽量かつ共通化を推進。シロキ工業、アイシン精機<7259>からの生産移管もあり一貫生産体制を構築(2)海外でのリストラ。欧州では赤字事業を売却と想定以上のリストラを断行。北中南米も地道な改善努力で黒字転換(3)低い為替感応度。1ドル=105円前提でも17年3月期は増益確保と予想――などを挙げている。

 株価は上昇中ながら、受注確度が高く過去最高益更新が見込める18年3月期を視野に入れるとPERは9倍弱となり割安感が生じることから、さらなる株価上昇余地があると考えるとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期620億円(前期比4.2%増、従来530億円、会社側計画は525億円)、18年3月期730億円(従来575億円)、19年3月期800億円と試算している。

 20日の終値は、前週末比120円高の2193円。

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