山九、野村は持続的な安定増益が予想される点を評価

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山九<9065>が反発。野村証券では22日付で、投資判断「Buy」(買い)、目標株価740円でカバーを開始している。

「鉄鋼、化学、電力などのインフラにかかわる物流、建設、メンテナンスなど一貫してサポートする体制を持ち、国内の鉄鋼、化学プラントのメンテナンスで高い競争力を有する」とコメント。為替影響は軽微で、メンテナンスや更新需要を中心に、17年3月期は前期比7%営業増益、その後も持続的な安定増益が予想される点を評価したいとしている。

評価するポイントとして、(1)国内のインフラ関連では高度経済成長期に建設された設備が多く、老朽化を背景にメンテナンスや更新ニーズが高まっている。主力の機工事業は国内の鉄鋼、化学、電力などのインフラ設備の老朽化を背景に、堅調なメンテナンスや改造・改修需要が見込まれる(2)同証券では17年3月期に機工事業、物流事業の増益から営業最高益の更新を見込む。国内売上構成比は16年3月期に81%と高く、為替変動の影響は軽微とみられる(3)流動性の低さを考慮するが堅調な業績が見込まれ、目標株価は17年3月期予想基準PERで約13倍の740円とする――の3点を挙げている。

同証券では連結営業利益について、17年3月期259億円(前期比6.5%増、会社側計画は245億円)、18年3月期267億円、19年3月期279億円と試算している。

25日の終値は、前週末比16円高の597円。

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