新日鉄住金が5日続伸、野村は目標株価を2370円に引上げ

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新日鉄住金<5401>が5日続伸。野村証券では13日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は2170円から2370円に引き上げている。

 「足元で海外の鋼材価格が上昇しており、同社の輸出価格も16年7-9月期にかけて上昇する可能性が高まった」とコメント。円高は損益にはマイナスに作用するものの、ドルベースの輸出採算の改善効果が大きいことから、17年3月期の業績予想を上方修正するとしている。

 ただ、輸出価格は17年3月期下期には再び下落するとみていることから、18年3月期連結経常利益予想は変更しないとしている。一方で、17年3月期はシームレス鋼管の損益の悪化がまだ続く可能性は高いが、市況環境に改善の兆しが見え、日新製鋼<5413>の子会社化の手続きが進展することなどにより、中期の成長期待が高まる状況になれば、株価上昇も期待できると予想している。目標株価2370円は、18年3月期予想の修正連結一株利益に基づく、PER11倍程度で評価されている。

 同証券では連結経常利益について、16年3月期2000億円(前期比55.7%減、従来2000億円、会社側計画は2000億円)、17年3月期2300億円(従来1900億円)、18年3月期3000億円(同3000億円)と試算している。

 14日の終値は、前日比105円高の2400.5円。

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